【熱海市】地域特産「だいだい」を活用した防災備蓄品を開発

宿泊税を活用し、観光客と市民が共に安心して過ごせる環境整備を推進

熱海観光局は、熱海市と連携し、宿泊税を活用した受入環境整備の一環として、熱海産の柑橘「だいだい」を使用した防災備蓄品「熱海産だいだいチーズケーキ(缶詰)」を開発しました。本商品は、災害時における観光客および市民の安全・安心を支える備蓄品として活用されます。また、本事業は、地域資源の活用や防災教育と連動し、観光・防災・教育を横断する取り組みとして実施されました。

開発の背景と目的

年間を通じて多くの観光客が訪れる熱海市では、宿泊税を活用し、自然災害に備えた受入環境の整備を進めるとともに、観光客と市民が同じ環境の中で安心して過ごせる体制づくりを重視しています。その一環として、「スイーツの街・熱海」を象徴する要素を取り入れ、災害時においても安心感を提供できる“おいしい備蓄食”として本商品を企画しました。

「熱海産だいだいチーズケーキ」の特徴

本商品には、熱海産の柑橘「だいだい」を使用しています。だいだいは爽やかな酸味と香りが特長で、「代々続く」という意味を持つ縁起の良い柑橘として知られています。また、熱海はだいだいの生産量が全国でも多い地域のひとつであり、市内飲食店においてもスイーツやドリンクなどに活用されるなど、観光客にも広く親しまれている熱海の特産品です。こうした地域資源を活用することで、備蓄品としての機能に加え、地域内での資源循環や地産地消の促進にもつながる商品としています。

産学官連携と地域共創による取り組み

本取り組みは、熱海市、熱海観光局、国分中部株式会社による連携のもと実施されました。その中で、防災教育の一環として地元中学生がデザインに関わり、次世代を担う子どもたちが地域の魅力や防災について考える機会の創出にもつながっています。
こうした取り組みを通じて、本事業は、防災・帰宅困難者対策といった地域課題への対応にとどまらず、観光・防災・教育を一体的に捉える共創型の事業となっています。

パッケージデザインは市内在住中学生の作品を採用

パッケージデザインに採用された平野詩織さんは、絵を描くことが好きで、今回のデザインでは、だいだいの花や果汁、チーズケーキの材料などを調べ、それらをモチーフとして表現しました。商品の特徴を的確に表現しながら、温かみのあるデザインは、災害時においても人の心を和らげ、安心感を与えるとして高く評価されました。市役所と観光局は、今後3年間で約9,000缶の製造を予定しています。

今後について

熱海観光局では、市民が安心して暮らせる環境の整備が、観光客にとっても安心して滞在できる環境につながるとの考えのもと、地域全体で観光客を受け入れる体制づくりを進めています。今後も、防災体制の整備、地域資源の活用、教育との連携を通じて、観光と地域生活の両立を図りながら、持続可能な観光地づくりおよび地域社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。

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